狩猟

認定鳥獣捕獲等事業の捕獲従事者になりました

こんにちは。山クジラ(@yama_kujira)です。

このたび、二日間の講習を受講し「認定鳥獣捕獲等事業」の捕獲従事者になりました!!

認定鳥獣捕獲等事業

「ニンテイチョウジュウホカクジギョウ??」とはなんでしょうか?
簡単に説明させていただくと、イノシシやシカ(ニホンジカ)などの有害鳥獣が増えすぎたことで農作物への被害や森林被害が増加したため、令和5年度までに平成25年度の半数に減らしましょう。と目標を立てた国主導の捕獲事業です。
(愛媛県猟友会では「ニホンジカ、イノシシ」を対象にしているようです)

捕獲従事者

捕獲従事者とは、上記「認定鳥獣捕獲等事業」として鳥獣捕獲を行う人です。
捕獲従事者は「仕事」として捕獲作業にあたります。「仕事」であるため、賃金の支払いもあります。その代わり捕獲事業としての「成果(結果)」や「作業開始、終了時のミーティング」、「作業後の報告書の提出」などが求められます。
また、銃器の取り扱い、安全管理を目的として、年に2回以上の射撃練習を行う必要があります。色々と決まり事が多く、堅苦しさを感じるかも知れませんが私自身、まだ捕獲作業に携わっていないので負担感はわかりません。
実際に捕獲作業として出猟した際は改めてご報告させていただきます。

捕獲従事者になるためには

捕獲従事者になるための条件はこちら。
①狩猟免許を有していること
②銃砲の所持許可を有していること(銃猟を行う方のみ)
③損害保険(ハンター保険)へ加入していること
④救命講習の修了証を有していること(愛媛県では従事者全員が救命講習を受講することとなっています)
⑤10時間の捕獲従事者講習を受講すること

すでに狩猟をやっている方であれば①~③は問題無いかと思います。
④の救命講習は消防署で実施しています。(無料です)
⑤は「認定鳥獣捕獲等事業者」に所属する必要があります。事業者は法人であり、各県の猟友会が事業者になっていることが多いですが、一般企業でも事業者になることができます。事業者はリンク先の一覧にてご確認ください。

認定鳥獣捕獲等事業者一覧
※R3.3.12時点の一覧です

④救命講習

消防署で実施している「普通救命講習1(3時間)」を受講することで「修了証」が交付されます。
講習の中で学ぶ内容は以下4点です。
・心肺蘇生法
・AEDの操作方法
・異物除去法
・止血法
事前にインターネット上でeラーニングを受講し、「受講証明書」を提出することで座学(1時間)が免除されるので時間が無い方はぜひご活用ください。日程、申込方法などの詳細はホームページ又は最寄りの消防署へお問合せください。

⑤捕獲従事者講習

1日目:技能知識講習(5時間)
2日目:安全管理講習(5時間)、確認テスト(0.5時間) ※詳細は割愛します
2日間合計10時間の座学、こんなに長く講義を受けるなんていつ振りでしょうか?ただ、狩猟に関わる内容ですし、講師の先生方の体験談などを織り交ぜながらの説明だったので興味を持って講義を受けることができました。
また、二日目の安全管理講習(事故事例)ではDVDによる再現VTRを視聴。狩猟時におけるリスクを改めて認識しました。
10時間と聞くと長く感じますが、いざ受講すると意外とあっという間に時間が過ぎました。

最後に捕獲従事者になることでのメリットをご紹介。

捕獲従事者のメリット

・狩猟免許更新時の適性試験が免除される
・本猟期における狩猟税が免除される
・銃の所持が10年未満でもライフル銃の所持が許可される場合がある
・捕獲事業として猟に出ると賃金が支払われる

つい金銭的なメリットに目が向きがちですが、猟友会メンバーも高齢化が進んでいます。社会貢献の一環として従事者を目指してみてはいかがでしょうか?